フランス
ドラマ/サスペンス
DVD観賞
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1988年にフランス領ニューカレドニアで独立を巡って現地過激派グループと
フランス治安当局が衝突、双方に多数の死傷者を出す事件が発生した。
本作はフランス政府が未だ認めていない事件の真相を、当時フランス側の交渉
役として現場に身を置いたフィリップ・ルゴルジュ大尉の告発手記を基に、
「クリムゾン・リバー」のマチュー・カソヴィッツが監督・主演で完全映画化
した衝撃の社会派戦場ドラマ。
(allcinemaさんより抜粋)
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1988年4月、フランス国内では現職のミッテラン大統領とシラク首相が激突する
大統領選挙が近づいていた。そんな中、フランス領ニューカレドニアのウベア島
でカナック族の独立派グループがフランス憲兵隊宿舎を襲撃、警官4名が死亡し、
30名が誘拐される事件が発生。
国家憲兵隊治安部隊のリーダー、フィリップ・ルゴルジュ大尉が交渉人に任命
され、部下50名とともに現地に飛ぶことに。
ところが、現地では精鋭300名を率いる陸軍が幅を利かせ、ルゴルジュは彼らの
指揮下に入ることを余儀なくされる。
大統領選を控え、政治家の意を汲み強行策の構えを見せる陸軍に神経を尖らせ
ながら、平和的解決の道を模索して懸命に両者の調停に奔走するルゴルジュ
だったが…。
(allcinemaさんより抜粋)
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これも公開当時は観たいなぁと思いつつも見逃してしまったのでDVDにて鑑賞。
なかなかに見応えある作品だった。
襲撃事件が発生した後、事件の収束のためにルゴルジュ大尉が現地に飛んで、
事件の首謀者との交渉を行っていく様と、選挙のために強硬手段を選択した
政府の命令に従わざるを得ないルゴルジュ大尉の苦悩と決断を時系列に沿って
丁寧に描いていて、なかなかに見応えある作品だった。
なので展開としては単調で面白みに欠けるけど、「天国に一番近い島」と
言われるニューカレドニアでこんな事件があったということが知れたのは
よかった。
観ていて思い出したのが、第15回大阪ヨーロッパ映画祭で観たブノワ・マジメル
主演の『いのちの戦場-アルジェリア1959-』。
こちらは1999年まで政府が正式に認めなかった戦争で今は公式に認めているが、
本作は未だに認めていないそうで、何だかフランスのダークな一面を垣間見た
感じ。
お薦め度:★★★☆☆(3/5)
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