香港
サスペンス/ロマンス/コメディ
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香港の鬼才、ジョニー・トー監督が『イエスタデイ、ワンスモア』で組んだ
アンディ・ラウ、サミー・チェンとタッグを組み、盲目の名探偵の活躍を描く
サスペンス。
女性が行方不明になった事件をめぐり、あふれる想像力と誰も思い付かない
ような捜査により事件の真相に迫りゆく盲目の探偵と女刑事の姿を活写する。
共演はグォ・タォ、カオ・ユアンユアンに加え、ジョニー・トー監督作品常連
のラム・シューも登場。
アンディ・ラウが熱演する破天荒な探偵のキャラクターと共に、ジョニー・トー
監督らしい予想外の展開に翻弄(ほんろう)される。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
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目の見えない探偵ジョンストン(アンディ・ラウ)はその類いまれな想像力の
おかげで、名探偵ジョンストンと呼ばれていた。
以前同僚だった刑事シト(グォ・タォ)の部下で、ジョンストンに憧れを抱く
女刑事ホー(サミー・チェン)をアシスタントに、ジョンストンは少女の失踪
(しっそう)事件の捜査を開始する。ジョンストンの想像を超えた捜査に
ホーが振り回される中、事件は大きく発展し……。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
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<冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり>ということで、本作と
『ゴールデン・スパイ』、『フライング・ギロチン』がシネマート心斎橋で
28日から公開されたので、早速、ジョニー・トー監督作品である本作を
観に行くことに。
なんちゅう捜査方法なんだ。
アンディ・ラウ主演だし、チラシの格好良さからクールで渋い香港ノワール
っぽい探偵物かと思ったら、とんだコメディロマンス物だった。
渋い役が多いアンディ・ラウだが、今回はお金に貪欲でうぬぼれ屋さんで
ワガママ、暇があれば何か喰ってて、ニヤニヤしたりウキウキしたりと
表情豊かで非常に人間臭い役柄で観ていて非常に面白かった。
事件の捜査も、事件現場で同じように加害者と被害者の役を体験して、
当時者の立場にたって想像するという物で、アシスタントのホーを相手に
本気のビンタかましたり、階段の上から蹴飛ばしたりとするくせに自分には
手加減させたりとコミカルなシーンが多くて面白い。
失踪した女性は皆失恋していた、失恋で泣き疲れてタクシーに乗った、
だから犯人はタクシー運転手だ!っていう根拠もクソもない連想で捜査を
進めていき、実際に運転手を捕まえてしまうクダリにはあっけにとられたけど、
これはアンディ・ラウの怪演もあって最後まで楽しめる作品だった。
そしてジョニー・トー監督作常連のラム・シューも登場。
しっかり彼の見せ場もあってラム・シュー好きの自分としては満足。
お薦め度:★★★★★(5/5)
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