アメリカ
ドラマ/時代劇
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遠藤周作が信仰をテーマに、世界の不条理と人間の本質に深く迫った日本文学
の金字塔『沈黙』を、長年映画化を熱望してきた巨匠マーティン・スコセッシ
監督が、原作との出会いから28年の時を経て遂に撮り上げた渾身の歴史
ヒューマン・ドラマ。
非情なキリシタン弾圧が行われている江戸初期の長崎を舞台に、自らの信仰心
を極限まで試される若いポルトガル人宣教師の壮絶な葛藤の行方を力強い筆致
で描き出す。
主演は「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド。
共演にアダム・ドライヴァー、リーアム・ニーソン。
また浅野忠信、窪塚洋介、塚本晋也、イッセー尾形はじめ日本人キャストも
多数出演。
(allcinemaさんより抜粋)
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17世紀、江戸初期。
日本で布教活動を行っていた高名なポルトガル人宣教師フェレイラが、キリシ
タン弾圧を進める幕府の拷問に屈して棄教したとの知らせがローマに届く。
さっそく弟子のロドリゴとガルペが真相を確かめるべく日本へと向かい、
マカオで出会った日本人キチジローの手引きで長崎の隠れキリシタンの村に
潜入する。
そして村人たちに匿われ、信仰を通じて彼らと心を通わせていく。
やがてロドリゴたちの存在は、狡猾にして冷酷な手段を駆使して隠れキリシ
タンをあぶり出しては、彼らに“転び(棄教)”を迫る長崎奉行・井上筑後守
の知るところとなり…。
(allcinemaさんより抜粋)
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外国映画で本格的な時代劇物を作ったんだなぁと興味に惹かれたので、
観に行く事に。
重厚な内容だった。
原作未読なので、原作通りなのかそうでないのかは知らないけれど、
162分と長尺ながらも最後まで引き込まれる重厚な内容だった。
絶対途中でトイレに行きたくなるなぁと思ったけれど、そんな事思う暇すら
なかった感じ。
外国映画だと日本の時代考証がおざなりで変な日本が描かれる事が多いん
だけど、本作はしっかりと時代考証がされていて、何も知らずに観たら
邦画かと思ってしまうかもってぐらい。
見た目の信仰は変えさせても、心の中までは変えさせることはできない
ってことが描かれるんだけど、そんな事は奉行や役人たちも承知の上で、
個人で心の中で何を信じようが好き勝手だけど、集まって見える形で
やらなきゃお目こぼしするよって感じに受取れたけど、史実ではどう
なんだろう?
為政者側としてもキリスト教を弾圧しなければいけない背景があったと
しても、徹底的に弾圧しまくって民を減らしてしまえば税収が得られなく
なるし、案外作中で描かれたような感じだったのかなぁ?
個人的には一神教の宗教は嫌い。
信じている神以外は全て邪教で悪で、その信徒を殺しても構わない、むしろ
それは正義っていう考えが気に喰わない。
自分なんて信仰なんて適当で都合のイイ時だけ利用すればいいじゃんって感じ
なので、命惜しさにあっさり踏絵に応じるキチジローには感情移入できる。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
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