香港
サスペンス/クライム
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ジョニー・トー作品の中では比較的POPな作品。
題材はスリだが、スリ集団のメンバーが非常に魅力的に描かれており、題材が
題材なので、暗いかなとイメージを持たれるかもしれませんが、決してそんな
ことはなく魅力的な面々が軽快にスリを働く様はまるで踊っているかのように
さへ見えてしまう。そこがなんともジョニー・トーの巧みたる所以。
話の中で、スリ集団が1人の同じ女性に惚れ込み、手玉に取られる様子は可笑しく
さへある。撮影期間は何んと4年を費やしたジョニー・トー渾身の力作!
2008年ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。
(Amazon.co.jpさんより抜粋)
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香港ノワールの鬼才、ジョニー・トー監督によるクライムサスペンス。
4人組のスリ一味と謎の美女が巻き起こす騒動を描く。
香港でスリを働く4人組が、ある日別々の場所で何者かに追われている様子の
謎の美女・チュンレイに出くわし興味を惹かれるが…。
(Amazon.co.jpさんより抜粋)
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日本での劇場未公開の本作。DVDで出てたの最近知ったので、
さっそくレンタル。
クライマックスの雨のシーンがイイ。
ドンパチは無いもののジョニー・トー監督らしい内容で大変面白かった。
序盤のチームを組んでのスリの仕事っぷりのカメラワークが素晴らしい
それとクライマックスの雨降る中の交差点で傘を差しつつサイモン・ヤムと
相手側とのパスポートを巡ってのスリ合戦。
セリフが一切ない映像だけのシーンなんだが、これが凄くいい。
大好きな俳優ラム・シューも出演していたんだけど、今回は彼のコミカルな
シーンも特になく、ラム・シュー好きとしてはちょっと物足りない。
原題は『文雀(Sparrow)』で文鳥のことなんだけど、スリという意味合いも
あるそうで、邦題が直接的すぎて何だかなぁって感じで、個人的にはこのままの
タイトルでイイと思うんだけどなぁ。
お薦め度:★★★★★(5/5)
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