2014年/台湾 <日本初上映作品>
カラー114分
中国語(日本語字幕)
監督:リエン・イーチー
製作:ワン・ツーウェイ
脚本:ユー・シャンミン、チェン・ジアチェン
出演:アレック・スー
アリエル・リン
マット・ウー
ラン・ズンジュン
レイ・ホン
監督は『海角七号/君想う、国境の南』の助監督を経て『運命の死化粧師』で
長編デビューしたリエン・リーチー。
本作では、サスペンスにコメディや劇画テイストをちりばめたうえ、次々に
繰り出されるテンポの良い会話が、ジェットコースターのような物語をさらに
面白くしている。
アレック・スーとアリエル・リンが演じる男女逆転的なデコボコ刑事コンビの
奮闘ぶり、マット・ウー演じるスナックとその双子の弟という物語の鍵を握る
一人二役ぶりをはじめ、複雑な人間関係をユーモラスな語り口で描写。
台湾ローカル映画の醍醐味を堪能させてくれる一作だ。
(第9回大阪アジアン映画祭公式カタログより)
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拳銃を撃つことはおろか、危険なことが大の苦手な腰抜け刑事ウォンは、やる気
満々で鼻がきく新人女刑事イーピンと、突然コンビを組むことを言い渡される。
同僚たちがドラッグ密売人のスナックを追う中、ふたりはチョコレートを食べて
変死した子犬の捜査に回されるが、その後毒入りチョコが原因とみられる死亡
事件が相次ぎ、スナックも何者かに殺されていた。ウォンとイーピンは、独自の
推理を重ねながら、真犯人捜しに奔走するのだったが・・・。
(第9回大阪アジアン映画祭公式カタログより)
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今年で9回目となる大阪アジアン映画祭。
その中でも一番興味に惹かれていて期待していた『甘い殺意』を観に
梅田ブルグ7へ。
期待通り、面白かった。
危険なことが苦手で楽で暇ならそれがイイというウォン刑事とやる気に満ちた
新人女刑事イーピンがコンビを組むことになり、事件解決に向けて奔走する
姿を描いたバディ物なんだけど、所々に笑い所があったり、突然ミュージカル
みたいに歌いだしたりと、大変面白い期待どおりの作品だった。
署長の娘であるイーピンに手柄を立てさせずに刑事を辞めさせるために相棒と
されたウォンは、当初は係長に言われるがままにイーピンの捜査の邪魔を
していたが、イーピンのやる気や事件に立ち向かう姿勢に徐々に感化され、
イーピンとともに事件に立ち向かう。
一方のイーピンもウォンの腰抜け振りを観て、先輩刑事として敬意も払わず
馬鹿にしていたが、一緒に行動するうちにウォンを先輩として敬意を払って
いき、コンビとして成長していく様をユーモラスな会話やテンポよい展開で
最後まで飽きることなく楽しめた。
イーピン役のアリエル・リンが綺麗だった。
ああいう顔立ち、タイプだわ。
お薦め度:★★★★★(5/5)
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