2013年/台湾 <海外初上映作品>
カラー93分
中国語
監督・撮影 :チー・ポーリン
製作総指揮 :ホウ・シャオシェン
ワン・グアンリー
製作 :エイミー・ツォン
脚本 :ツイ・チーチュアン
出演(ナレーション):ウー・ニエンジェン
監督は、台湾の「國道新建工程局」職員として、長年航空写真を撮り続けてきた
チー・ポーリン。台湾の記録映画としては過去最高の3億3500万円の製作費を
かけ、3年がかりで完成にこぎつけた。
ナレーションはウー・ニエンジェン(『ヤンヤン 夏の思い出』)、音楽は
リッキー・ホー(『セデック・バレ』)が担当。
エンディングでは、台湾原住民による合唱団「原声童声合唱団」の子どもたち
が、台湾最高峰の玉山山頂で手拍子をしながら「柏手歌」を合唱し、深い感動を
呼ぶ。国産劇映画の不振が叫ばれる台湾映画界の中で、いま最注目のドキュメン
タリー映画としてミラクル級の大ヒットを続けている超話題作。
(第9回大阪アジアン映画祭公式カタログより)
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全編空撮という驚くべき手法で台湾の今を見つめた名匠ホウ・シャオシェン
製作のドキュメンタリー。キャメラは、山・海・田園など美しい島の自然を
捉える一方、工場の煙突からもくもくと噴き出る白煙や、工場排水によって
異常な色に染まった河川、土石流の傷跡など負の遺産も映し出す。
(第9回大阪アジアン映画祭公式カタログより)
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台湾各地を空撮したドキュメンタリーということで台湾のいろんな姿が
観られると思って、今回のアジアン映画祭の中でも期待していた一本。
一度は行ってみたいな、台湾。
ドキュメンタリーで特に盛り上がることもなく淡々と台湾の空撮風景が流れ
時折ナレーションが入る構成なので、ボーっと見ていると寝落ちしそうに。
こういうドキュメンタリー物を見るときは眠くない時間帯に観に行くとか
観る前に飯を食わないとか万全の体調で観に行かないといかんな。
連なる山々、深い森、きれいな海岸線、広がる田圃とか台湾ってこんなに
いろんな自然が残っている素晴らしい所なんだなぁと感嘆。
日本とおなじような風景もあれば、日本にはない風景もあり、観ていて
一度台湾に行ってみたいなぁって思いが湧いてくる。
でもってこの映画のイイ所は、綺麗な風景だけを見せて、台湾良い所でしょ?で
終わって無くて、自然災害、河川汚染、ゴミ問題、住宅地問題など台湾が抱える
社会問題にもメスを入れて問題提起している所で、台湾の現状を垣間見れるのは
良かった。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
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