韓国
ドラマ
* * * * * * * *
韓国で実際に起きた女児暴行事件を題材に、被害者家族の苦しみと再生への
道のりを描いた感動ドラマ。
出演は両親役に「シルミド/SILMIDO」のソル・ギョングと「美しき
野獣」のオム・ジウォン、主人公の少女にオーディションで選ばれたイ・レ。
監督は「王の男」のイ・ジュンイク。
(allcinemaさんより抜粋)
* * * * * * * *
ある雨の朝。登校中の8歳の少女ソウォンは、酒に酔った男に捕まり、
はげしく乱暴される。一命は取り留めたのの、身体にも心にも生涯消える
ことのない傷を負ったソウォン。
病院のベッドに横たわる娘の痛々しい姿に、父親のドンフンと母親ミヒは
絶望の余り泣き崩れる。
さらに家族は、マスコミの苛烈な報道合戦に巻き込まれていく。
そんな中、事件の恐怖が蘇り、父親にさえ怯えてしまうソウォン。
最愛の我が娘を助けてあげたいと願いながらも、近づくことさえ出来なく
なってしまったドンフンだったが…。
(allcinemaさんより抜粋)
* * * * * * * *
予告編を観て興味に惹かれたので、『ぼくを探しに』を観に行くついでに
シネ・リーブル梅田にて鑑賞。
やり切れないわ。
実際に起きた女児暴行事件を元に被害者家族の苦しみと再生を描いた作品って
ことで、涙なしでは観てられないだろうなぁと思って観たら、案の定、涙が
ちょちょ切れる作品だった。
被害にあったソウォンの汚れたパジャマを着替えさせるために脱がそうとする
父・ドンフンの姿に事件の事を思い出して呼吸不全になるソウォン。
そんなソウォンの状態にショックを受けてしまうドンフン。
直に接することが出来ないドンフンはそれでもソウォンが好きなキャラクターの
着ぐるみを着てソウォンの心のケアをしようと奮闘する様に心打たれる。
ソウォンもソウォンで着ぐるみに入っているのがドンフンと気づき、一緒に
家に帰ろうと手をつなぐシーンとか、捕まった犯人の刑が軽い判決になって、
ドンフンが自分の手で犯人を殺そうとしたと時、父親の足にしがみついて
家に帰ろうと泣いて止めるシーンとかけなげなソウォンの姿に涙が溢れ出る。
それにしても韓国社会って変だな。泥酔状態なら性的暴行して、被害者に一生の
傷を負わせても、刑が軽くなるんだ。
被害者家族にとっては到底受け入れられないな。司法が復讐してくれないなら
自分で復讐しようという気持ちになったドンフンの思いは理解できる。
犯人に厳罰がくだらなくて、やり切れない怒りはあるものの、ソウォンとその
家族が希望をもって前向きに生きて行こうとする姿に心打たれる見応えある
一本だった。
お薦め度:★★★★★(5/5)
クリックしてくださったかた、ありがとうございます。