中国/香港
歴史劇/アクション
DVD観賞
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中国で『三国志』を超える人気を誇る歴史小説『楊家将』を中国・香港・台湾の
豪華キャストで映画化したアクション歴史劇。
宋の建国期を舞台に、国と皇帝のため命を惜しまず戦った楊将軍と七人の息子
たちの活躍を描く。
出演はアイドルグループF4のヴィック・チョウ、「風雲 ストームライダーズ」
のイーキン・チェン、「蜀山奇傅・天空の剣」のアダム・チェン。
監督は「フレディVSジェイソン」のロニー・ユー。
音楽は「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」の川井憲次。
(allcinemaさんより抜粋)
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皇帝を守る忠臣の楊業は、北から侵攻する遼を撃つべく出陣するが、敵の奇襲と
味方の裏切りによって数多くの兵士を失うことに。
さらに楊業自身も毒矢で負傷し、窮地に追い込まれる。
そんな彼の窮状を知った七人の息子たちは、父との帰還を母に約束し、戦地へ
赴いていった。
やがて息子たちは楊業と合流。しかし、それを待っていたかのような襲撃を
受けてしまう。
(allcinemaさんより抜粋)
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これ確かシネマート心斎橋で上映してたので観に行きたかったものの、都合が
つかずに観に行けなかったので、DVDレンタルで鑑賞。
男達の死に様がカッコいい。
中国では三国志以上の認知度があるものの、日本ではさっぱりの楊家将。
最近では北方謙三の小説や、台湾・中国のドラマが日本でも観られるように
なって少しは知られるようになってきたと思うが、まだまだ知ってる人は
少ないかな。内容的には日本人の琴線にも触れるような感じで面白いと思う
んだが。
で、本作は宋の北にある遼国が侵攻してきた為、皇帝は楊家を快く思わない
潘仁美を大将に、楊業を先鋒として迎撃に向かわせるが、遼の大将・耶律原
が仕掛けた策と、潘仁美が楊業を置き去りにして撤退したため、楊業は両狼山に
籠るも絶体絶命の危機に陥る。そのことを知った楊業の息子たちは父親を救う
ために戦場に赴くが、それは耶律原が楊家の男達を殲滅させるための策略
だった。結局、楊業は矢傷がもとで死んでしまうが遺体を母親の元に連れて
帰ろうと帰路を急ぐも、その後を耶律原が兵を率いて迫ってきて、遺体を
無事持ち帰るために一人また一人、敵の前に立ちはだかるといった展開。
こういう熱い男達の散り際を描いた作品は好きなので、これも大いに楽しめた。
弟達を逃すために真っ先に一人残って最期の最期まで敵と戦いつづける長男。
長男一人だけで逝かせはしないと戻ってきて戦い、共に討死する次男。
父の遺体を担ぐ六男達を逃すため、敵兵らを道連れに河に落ちていく四男と
五男。
父に毒矢を射た敵の弓兵とのタイマン勝負で自身に刺さった毒矢を抜き取り
相手を射殺した後、耶律原の槍で貫かれて討死する三男。
みんな散り際がカッコよくて、観ていて熱い気持ちになる。
で六男は兄達の犠牲のもと、耶律原を倒し、父の遺体を無事に母の元に連れて
帰ることが出来たんだけど、約一名無駄死にした奴がいて、こいつの無短慮が
今回の悲劇を生んだとも言えるので、こいつが無様な死は観ていて何も熱く
ならなかったな。まぁお前は人知れず死んどけばいいんじゃないって感じ。
『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』の時は、楊家の女性達が見分けつかなかった
けれど、こっちはちゃんと見分けついたし、102分と上映時間も長くなくて
個人的には大いに面白い作品だった。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
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