日本
SF/アドベンチャー/アニメ
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2009年にわずか34歳の若さで夭折した天才SF作家・伊藤計劃。
本作は彼が遺した3本の長編小説を劇場アニメ化する<Project Itoh>の1作。
原作は長編として構想されながら冒頭30枚で絶筆となってしまった未完の作品を、
盟友の円城塔が書き継ぎ完成させたSFアドベンチャー。
監督は「ハル」の牧原亮太郎。
(allcinemaさんより抜粋)
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19世紀末のロンドン。かつてヴィクター・フランケンシュタイン博士により
発明された“屍体蘇生技術”が実用化されて全世界で普及、いまや屍者は労働
力として欠くことのできない存在となっていた。
そんな中、親友のフライデーを自らの手で違法に屍者化した天才医学生ジョン
・H・ワトソンは、諜報機関“ウォルシンガム機関”にその才能を見込まれ
ある任務を命じられる。
それは、屍者で唯一意思を持ち言葉を話したというフランケンシュタイン博士の
最初の屍者ザ・ワンと、それを生み出す究極の技術、すなわち未だ解明されて
いない魂の秘密が記されているという“ヴィクターの手記”を捜索せよという
もの。
こうしてワトソンは、記録係を務めるフライデーとともに過酷な大冒険へと
旅立つのだったが…。
(allcinemaさんより抜粋)
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映画館の予告映像で若くして亡くなった伊藤計劃っていうSF作家の原作3本が
立て続けにアニメとして作成されることになって、で第一弾として本作が公開
されたので面白そうと思いTOHOシネマズなんばへ。
イマイチよく分かんないや。
伊藤計劃っていうSF作家の存在も知らないし、もちろん原作も読んだことない
状況での鑑賞だったけど、まぁそれなりに面白かったけど分かんない部分も
あってイマイチ消化不良。
まずMとザ・ワンの目的がイマイチわからん。
Mは人類を救うとか何とか言ってたけど、やった事は従順な屍者を暴走させて
人間を襲うように仕向けてバイオハザードみたいな状態に陥らせただけで
何がしたかったのかよく分からん。
ザ・ワンにしてもあれだけ、世界中の分析器で手記を解析させて最終的に花嫁
が欲しかっただけ?っていう具合で何だかなぁ~って感じ。
ほんでもってラストが一番よく分からない。
屍者のフライデーの手によって、ワトソンが生者のまま屍者になろうとした所で
エンドロールになり、エンドロールが明けるとワトソンは元気一杯生者のままで
シャーロック・ホームズと行動をともにしていて、その様子をフライデーが
どこぞで見ていて微笑んで終わりって感じなんだけど、観てるこっちは意味が
分からず頭の中が?で一杯。
とは言え背景などの映像は綺麗だし、屍者の造型とかもなかなかだし、あんまり
深く考えずに単純にアニメとして楽しめば、そこそこ面白いと思えるかな。
原作読めば、この辺のわかんない所は詳細に記述されてるのかな?
ちょっと興味湧いてきたんで、原作読んでみようかな。
でもこの屍者を労働力として使うっていう社会はかなり怖い。
屍者だと賃金いらないし、低層階級の人間は生かしておくより、さっさと
殺して屍者として甦らせて使役すればいいんだもんな。
選ばれたエリートや特権階級しか人間として生存できない社会になりそう。
お薦め度:★★★☆☆(3/5)
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