香港
コメディ/クライム
DVD観賞
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サイコな潜入捜査官、キレやすいじじい、セクシーなチアリーダー、黒社会の
若きドン、ちっちゃい子供に爆弾魔。
深夜のコンビニに次々と現れるクレイジーな奴らが招く、予測不能なトラブル
の数々。
厄介な“お客様"たちが出会う時、スーパー・バイオレントな一夜が幕を開ける。
コンビニでのバイト初日から、想像の斜め上をいくトラブルに見舞われる
主人公を演じるのは、監督・脚本もこなす才能豊かな人気俳優 デレク・ツァン。
彼を翻弄する“曲者"たちに扮するのは、香港映画ファンにはおなじみの
名バイプレイヤー ラム・シュー、“福星シリーズ"の大ベテラン、スタンリー・
フォン、J.Arieの名でシンガーソングライターとして活躍するレイチェル・ルイ
といった、豪華で多彩な面々。
MVやCMで実績を積み、水野美紀主演の『さそり』では脚本を担当した
ファイヤー・リーが監督を務め、非凡な映像センスを如何なく発揮。
極彩色の狂騒曲とでもいうべき本作は、第53回台湾金馬奨で最優秀脚色賞と
最優秀助演男優賞に、第35回ハワイ国際映画祭ではハレクラニ ゴールデン
オーキッド賞にノミネートされるなど、各国の映画祭で注目を集めた。
一軒のコンビニを舞台に事態がエスカレートしていくなか、彼らの“真実の姿"
が明らかに…。
シュールな笑いとバイオレンス、スパイスにチクリと社会風刺を加えた
“荒唐無稽密室エンタテインメント"を体感せよ。
(Amazonさんより抜粋)
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金なし。彼女なし。居場所なし。ボンクラ三重苦をこじらせた冴えない男
ラウは、ふらりと立ち寄ったコンビニで求人のビラを目にする。
「働きたい」と言ってみたところ即採用が決まり、バイトをすることに
なったラウだったが、そこは筋金入りのDQN。
イヤミな店長にガミガミ言われても一切動じず、コンドームの箱を穴だらけに
したり、売り物のサンドイッチにイタズラしたりとやりたい放題。
そんななか、今しがたサンドイッチを買ったばかりの老人が、再び店に姿を
現した。
誰かがかじった跡があるとサンドイッチの返品を求める老人。
ラウの仕業だと知らない店長は老人をクレーマー扱いし、返品には頑として
応じようとしない。
店長の“塩対応"にキレた老人は…。
(Amazonさんより抜粋)
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コレ、去年の第11回「大阪アジアン映画祭」にて「荒らし」の題で上映された
バイオレンスコメディで、チケット購入してたけど出張になって行けなくなって
残念だなぁと思っていたら、タイトル変わってDVDリリースされたので、早速
レンタルしてみることに。
誰と誰と誰でナインなの?
『クレイジー・ナイン』ってタイトル、ナインって言ってるのに登場人物が
13~14人ぐらい出てくる。まぁ『荒らし』っていう仮でつけたタイトルより
かは幾分マシだろうけど。
ある事がきっかけで、キレた老人がコンビニ強盗を決行するが、そこに
裏社会の大ボスがきたり、潜入捜査官がいたり、チアリーダーが来たりと
カオスな状態になり、そして目まぐるしく主導権を逃げる人物が入れ替わり
ハチャメチャな展開が繰り広げらる様は面白かった。
緊迫した状況に小さい子供が買い物に来たら、子供が無事に買い物して
帰るまで一時休戦し、子供が帰ったらわざわざ子供が来る前の態勢に戻る
とかシュールな笑いが随所に散りばめられ、序盤の伏線が終盤に向かうに
つれて回収されていき、そして驚きのオチへと展開する内容は個人的には
大いに面白く、コレは大きなスクリーンで観たかったなぁ。
そして何より香港映画界の名バイプレイヤーであるラム・シューがコンビニ
店長役で出ずっぱりだったのが個人的にはめっさ嬉しい。
ラム・シュー好きなら大満足できる一本だと思う。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
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