2014年/ハンガリー <日本初上映作品>
カラー98分
ハンガリー語(日本語字幕)
監督 : ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
プロデューサー: イシュトヴァーン・マヨル
脚本 : ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
バーリント・ヘゲドゥーシュ
出演 : モーニカ・バルシャイ
デヴィッド・サクライ
ピロシュカ・モルナール
ゾルターン・シュミエド
ガーボル・レヴィツキ
構想に3年、完成までに4年の歳月を費やしたというハンガリーの奇才ウッイ・
メーサーロシュ・カーロイによる入魂の長編デビュー作。
サスペンスホラーとファンタジーの要素も絡む、なんとも奇妙なロマンチック
コメディである。
リザをめぐる亡霊と刑事の恋のバトルは必見。
そして全編を通して流れる軽快な70年代の日本歌謡や俳優たちの流暢な日本語
にも注目。
(第10回大阪アジアン映画祭公式カタログより)
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日本大使の未亡人の看護師であるリザは、大好きな日本人歌手トミー谷の歌や
日本の恋愛小説に囲まれて静かな日々を過ごしていた。
リザにしか見えない亡霊トミー谷は唯一の友達。
リザは30歳の誕生日、愛読する小説と同じ場所へ出向き運命の人との出会いを
期待する。
しかし、嫉妬にかられた亡霊トミー谷の策略によって留守中に未亡人が事故死し、
リザが好ましく思っている男性が次々と不審な死を遂げていく。
自分は日本の昔話に登場する「牝狐」で、呪いのせいで周りの人々が次々に
死んでしまうのだと思いこむリザ。
一方、潜入捜査のため同居人となった刑事ゾルタンは、次第にリザのことが好き
になり……。
(第10回大阪アジアン映画祭公式カタログより)
* * * * * * * *
アジアン映画祭なのにハンガリー映画がラインナップにチョイスされていた
ので、不思議に思いつつも面白そうなので観に行くことに。
これは終始笑いっぱなしで面白かった。
今回のアジアン映画祭2本目はアジアン映画祭なのにコンペティション部門に
エントリーされているハンガリー映画をチョイス。
警察署で尋問されている女性の後ろ姿っていうサスペンステイストで始まった
ものの、すぐにトミー谷という怪しげな日本人歌手とリザが踊って、踊り終える
とタイトルが出てくると言うコミカルタッチに変わり、以降、ホラーチックな
雰囲気を出しつつも、終始笑わせに来る展開に最後まで笑えて楽しめる内容で
大変満足な一本。
リザに興味を持った男性が次々とトミー谷によって死んでいくのに、ゾルタン
刑事は怪我はするものの全然死なないその不死身っぷりに大いに笑った。
上映後はカーロイ監督を迎えてのティーチインがあって、トミー谷はトニー谷を
もじったものだとか、劇中で何度も出てくる蟹肉バーガーは日本に来たときに
食べたエビバーガーが元になってるとかいろいろエピソードが聞けて有意義
だった。
その後、質問タイムに入ったんだが、ダラダラと感想述べ続けたりする輩が
毎年いて軽くイラッと来る。
お前の感想なんて聞きたない。さっさと質問せんかい。
お前がダラダラと時間消費するせいで、他の人達が質問できる機会がなくなる
だろうが!って毎回思ってしまう。
お薦め度:★★★★★(5/5)
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