アルゼンチン/スペイン
コメディ/サスペンス/ドラマ
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本国アルゼンチンで大ヒットし、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネート
された全6編のオムニバス・ブラック・コメディ。
監督はこれが長編3作目のダミアン・ジフロン。
本作はその才能に惚れ込んだペドロ&アグスティン・アルモドバル兄弟が自ら
プロデュースを買って出て、製作陣に名を連ねた。
(allcinemaさんより抜粋)
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「おかえし」――仕事の依頼を受け、指定された飛行機に乗ったファッション
モデル。やがて、乗客全員が彼女の元カレと関わりあることが判明するが…。
「おもてなし」――郊外のレストラン。ウェイトレスの女は、客として現れた
男が、父を自殺に追いやり、母を誘惑した高利貸しと気づく。怒りを募らせ、
猫いらず入りの料理を出してしまうが…。
「エンスト」――荒野の一本道で前をノロノロ走るオンボロ車に、追い越し
ざまに罵声を浴びせる新車の男。運悪くパンクに見舞われ、タイヤ交換を始めた
ところに、先ほどのオンボロ車が追いついてくるが…。
他、ささいなきっかけで、押さえ込んでいた怒りのタガが外れてしまう人々を
待ち受ける衝撃の顛末を、辛口のユーモアで繊細かつパワフルに描いた全6編を
収録。
(allcinemaさんより抜粋)
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なんばパークスシネマで『日本のいちばん長い日』を観た後、まだ帰宅するには
早いなぁ、もう一本観ていこうかなと思い本作をチョイス。
いやぁ笑った笑った。
当初は観るつもりはなかったんだけど、何か面白いって評判をチラリと聞いた
ので、今回暇だったので観に行ったんだけど、これは面白かった。
ブラックでシュールで結構くすりと笑えるのもあったり、ブラック過ぎて笑え
ないのもあったりと、全編面白く観られた。
特に最初の「おかえし」の俺もあいつ知ってる状態はおかしかった。
あれで一気にこの作品に引き込まれた。
で、「おもてなし」のウェイトレスと同僚のやり取りにも笑ったし、
「エンスト」のやり過ぎからの痴情のもつれオチも最高だった。
「ヒーローになるために」とか、あの持って行き様のない怒りは共感できる。
どうせだったらもっと町ごと、レッカー会社、陸運局、裁判所などありと
あらゆる物を爆破したったらよかったのに。
「愚息」も人間のエゴやらがよく描かれていて好き。
最期の「HAPPY WEDDING」、あれは親族の立場で出くわしたらたまらんが、
新郎か新婦の友人で出席したいわ。
あんな修羅場の式、そうそう出会えないもんな。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
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