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造られた殺人

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韓国
サスペンス
DVD観賞

    * * * * * * * *

連続殺人事件の誤報をめぐり、スクープを報道した記者と世間の注目を浴びたい
報道局、真相を追う刑事の姿をブラックユーモアを交えて映すサスペンス。
一世一代のスクープのはずが誤報だと知り不安に陥る記者を中心に、何も知らず
に続報をせがむ上司や、記者を疑う刑事らが予測不能の物語を繰り広げる。
記者を、『王の涙 イ・サンの決断』などのチョ・ジョンソクが演じる。
メガホンを取るのは『恋愛の温度』のノ・ドク。人間くさい主人公をはじめ、
それぞれに思惑のある個性的なキャラクターが見どころ。
                                                              (シネマトゥデイさんより抜粋)
    * * * * * * * *

記者のホ・ムヒョク(チョ・ジョンソク)は離婚と解雇の危機のさなか、
連続殺人事件のスクープを入手。
しかし、犯人の自筆メモが小説の一節であったことがわかり、スクープが実は
誤報だったと気付く。
そんな事情を知らない報道局の上司(イ・ミスク)はムヒョクに続報を迫り、
事件の捜査にあたる刑事(ペ・ソンウ)はムヒョクを疑う。
そんな中、事件の目撃者が出現、さらには誤報をなぞるような殺人事件が
発生し……。
                                                              (シネマトゥデイさんより抜粋)
    * * * * * * * *

『オフィス 檻の中の群狼』と同様にTUTAYA-DISCASでDVDをまとめ借りする
さいに、面白そうだなぁと思って観てみることに。

マスコミのクズっぷりが良くわかる一本。

スクープだと思って喜び勇んで放送したら、それが誤報で引くに引けなく
なって次々に欺瞞工作をしていくドツボな状態に陥り、やがて真犯人までも
が記者の思惑に乗っかってこようとしたりするうちに身重の妻が危険な目に
遭ってしまうといった具合に中々見応えある内容だった。

序盤、サスペンス調で進むのに、中盤あたりでコメディチックになってきて
あれ?こっちの路線で行くのかいって思っていたらまたまたサスペンス調に
戻って最後のオチへと向かう様は飽きずに観られて面白かった。

それにしてももどかしいのは、何故、妻に今の仕事で身に危険が迫っている
から避難しろと説明しないのか。
そりゃ身重の身を慮ってとか、自身の仕事が原因で危険が迫るってなると
復縁できなくなるとかいろいろ思いがあるんだろうけど、妻が大切なら
まずきちんと説明するべきだろうに。
きちんと説明しておけば、妻はホイホイと廃屋に出向くこともなかったのに。

マスコミの視聴率至上主義やスポンサーの不利なことには目をつむるという
何とも都合のイイ正義を振りかざし、誤報と分かっていてもそれを真実と
して押し通すといった知る権利を振りかざしたエセジャーナリスト達クズの
集まりを皮肉たっぷりに描いた作品で、日本のマスコミも同じようなもん
だなぁと思いながら観てた。


お薦め度:★★★★☆(4/5)

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