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スモーク・アンド・ミラーズ 1000の顔を持つスパイ

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スペイン
サスペンス
DVD観賞

    * * * * * * * *

実際に起きた事件をベースにしたサスペンススリラー。
スペイン政府に裏切られた過去を持つ元諜報(ちょうほう)員が、同国を
揺るがす巨大詐欺事件を引き起こす姿を追う。
監督を務めるのは、『マーシュランド』などのアルベルト・ロドリゲス。
『BIUTIFUL ビューティフル』などのエドゥアルド・フェルナンデス、
『バンクラッシュ』などのホセ・コロナド、『ラスト・デイズ』などの
マルタ・エトゥラらが出演。
「事実は小説よりも奇なり」を地で行くような事件の全容に驚かされる。
                                                              (シネマトゥデイさんより抜粋)
    * * * * * * * *

スペイン政府が管轄する諜報(ちょうほう)組織の敏腕エージェントとして
世界を駆け回ってきたものの、政府に裏切られて財産を奪われた上に、
妻とも別れざるを得なくなったパエサ。
怒りと憎しみを胸に秘めながら国外から戻ったパエサを、次期内務大臣と
うわさされる治安警備総局の局長ロルダンが待ち構えていた。
内務省の公金15億ペセタを横領して裁判所に召喚される寸前だと告白され、
金の秘匿と国外逃亡の手助けを頼まれる。
それを聞いたパエサは……。
                                                              (シネマトゥデイさんより抜粋)
    * * * * * * * *

予告映像が面白そうなスパイ物ってことで興味に惹かれたので、DVDを
借りてみることに。

こういうスパイ物もイイ。

原作はマヌエル・セルドン著の『千の顔を持つ男』。
2005年にマヌエル・セルドンがフランシスコ・パエサ自身が語った内容を
元に書き上げられたそうだが、内容が真実かどうかも怪しいので、監督は
本作の冒頭で脚色された内容であるとわざわざナレーションで入れている
とのこと。
なので、これが事実かどうなのかは分からないけれど、中々に見応えある
内容で面白かった。

国家の為に汚い裏仕事もこなしてきた諜報員パエサは、政府の裏切りに
よって財産やその地位を失ってしまう。しばらくの海外生活の後に祖国へ
と戻ってきたパエサに公金を横領した治安警備総局の局長ロルダンから
横領した金の秘匿の依頼が舞い込む。
これを国家への復讐に使えると考えたパエサは持てる人脈や伝手を使って
あの手この手でロルダンの身柄と金を秘匿することに精力を傾けていくと
いった具合にテンポよく進んでいくので、ある程度の予備知識があれば
すんなりなんだけど、無いとイマイチ分かりづらいかなぁと思う。

政府もパエサとの取引に応じる振りしてパエサの梯子を外そうと画策した
り、脅したりするものの、パエサが一枚も二枚も上手で、政府以外にも
ロルダンやパエサの相棒や部下も最後に切り捨てて独り勝ちして終わる
オチは痛快。

スパイ物なら大抵、途中で敵エージェントとの緊迫した騙し合いとか
銃撃戦とかカーチェイスが盛り込まれるんだけど、本作はそんなの
一切無くパエサがいかにしてこの事件に関わり、周りをダマして行ったのか
を淡々と描いているので、観る人によっては眠たくて仕方ないかも。
個人的には『裏切りのサーカス』同様、見応えあるスパイ物で満足できる
一本だった。


お薦め度:★★★★☆(4/5)

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